イスラエル ―DESIGNART TOKYO 2019(デザイナート トーキョー2019)公式パートナーカントリー
イスラエルは、国際的なデザイン業界において独特の存在感を放ち、意表をつくデザインのDNAを育んできました。イノベーションを生む土壌、古来のルーツや豊かな伝統と今日的な生活とが相まって、活況を呈するハイテク産業のみならずデザインの分野でも、刺激的でダイナミックなエコシステムが形成されています。イスラエルのユニークな文脈は、そのデザインをして古今東西、宗教と世俗の合流地点たらしめており、それは諸世界の分岐点であるこの地でしか生まれ得ないものです。私たちはDESIGNART TOKYO 2019のパートナーカントリーとして招待を受け、日本の皆さまにイスラエルのデザインをご紹介できることを大変嬉しく思います。
エルサレム・デザイン・ウィーク
エルサレム・デザイン・ウィーク(Jerusalem Design Week, JDW)は、エルサレム遺産省およびエルサレム開発庁が主導する、イスラエルで最大規模のデザインイベントです。JDWは2011年よりデザイン、メディア、テクノロジーの複合文化施設であるハンセンハウス(*)の活動の一環として開催されており、Ran Wolf社により運営されています。
ハンセンハウスは年間を通じて、多岐にわたるアクティビティを開催し、エルサレムにおけるデザイン産業の活性化やイスラエルのデザイナーの後押しを図っています。エルサレム・デザイン・ウィークは、ハンセンハウスで行われる多彩な年間行事の中心となるイベントで、そのフラッグシップ・プロジェクトと位置付けられています。
毎年、生きた実験場としてのユニークな社会文化的ランドスケープを切り取る一つのテーマを掲げ、喫緊の地球的課題を、デザインがそうした課題に対応するべきだとの信念から、掘り下げる試みをしています。
今回都内2か所で開催される2つのプロジェクトは、本イベントにとって初めての本格的な国外展開となります。キュレーターによる展示構成、イスラエルのデザイナー、そのユニークなスピリットをご覧ください。
(*)ハンセンハウス/Hansen House Center for Design, Media and Technology、19世紀後半エルサレムに開設された「らい者の家」の歴史的建物をエルサレム開発庁が保存修復、2013年にオープンしたデザイン、メディア、テクノロジーをテーマにした複合文化施設。